目次
クローラーはどのような動きをするのか
Googleの検索エンジンでは、クローラーと呼ばれるロボットがサイトを巡回し、サイトの情報を収集することによって検索結果に表示されます。
そしてクローラーがサイトの情報を集め、その情報をもとにサイトを評価するため、SEOにとって重要な役割を持っています。
しかし、クローラーは裏側で動くロボットのため、どのような動きをするのかが理解しにくいです。
このクローラーの動きを理解することによって、サイトの中のクローラビリティを高め、適切なSEO対策が行えます。
今回の記事内容のご紹介
今回の記事では、Googleのクローラーの動きとクローラー対策について解説します。
まず、クローラーとは何かについて解説し、その後クローラーの動きと、その対策をご紹介します。
クローラーとは
まず初めにクローラーとは、webサイトのコンテンツを巡回して情報を収集し、データベースに登録する自動化されたロボットのことです。
クローラーはインターネット上に貼られているリンクを辿り、webページを定期的に巡回しています。そして、常にデータベースに最新の情報を登録することで、検索結果に最適なコンテンツを表示できるようにしています。また文章だけでなく、画像や動画などの情報も収集しています。
クローラーはwebページの情報を収集することによって、検索結果にコンテンツを表示しています。そのため、クローラーが巡回しないwebページが検索結果に表示されることがありません。
このように、クローラーが巡回しやすいようにwebサイトを制作することは、重要なSEO対策の施策にもなります。
クローラーの動き
次に、クローラーがwebページの情報を収集し、データベースに登録され、評価されるまでの流れをご紹介します。
1.URLを発見
新しく制作したwebページは、まずクローラーにそのページのURLを発見してもらわなければいけません。
まずクローラーはインターネット上の内部リンクや外部リンクを辿り、新しいURLを発見します。そしてURLを発見した際、データベースにそのURLが存在していないかを確認しています。
また、クローラーにURLを発見させることは、内部リンクや外部リンク以外にも、サーチコンソールのインデックス登録リクエストや送信されたXMLサイトマップからも可能です。
2.クロールキュー
次にクローラーが発見したURLは、クロールキューに追加されます。そして内部リンクや外部リンク、XMLサイトマップから発見したURLをリスト化して、クロールの準備をします。
クロールキューに追加されたURLの中から、優先度が高いURLから順番にクロールを行っていきます。
サーチコンソールでは、ページ項目の「検出」の状態がクロールキューに追加されたことを表します。
3.クローリング
クロールキューに追加されたURLの中から、順番にクローリングが行われていきます。
クローリングでは、クローラーがwebページの情報を収集していきます。ここで収集される情報はHTMLだけでなく、画像や動画、PDFなど様々です。
そして、クローリングしたwebページをクローラーが解析し、データベースに登録し、検索結果に表示するかどうかを判断します。
4.インデックス
次に、URLのインデックスが行われます。
インデックスとは、検索エンジンのデータベースにwebページが登録されることです。
クローラーにより検索結果に表示するに値すると判断されたページは、GoogleのデータベースにURLが登録され、検索結果に表示されるようになります。
webページがクロールされ、インデックスされることが、検索エンジンによる集客の基本です。
5.ランキング
最後に、インデックスされたページをキーワードごとに、どの順番で表示するかランキング付けが行われます。ランキングとは検索順位のことであり、Google独自のランキングアルゴリズムにより、自動的に順位付けが行われます。
検索順位に関するアルゴリズムは、定期的にアップデートされているため、何が評価基準になっているのかは知る事が難しいです。
しかし、Googleは検索エンジンの開発にあたり、「Googleが掲げる10の事実」でユーザーを最優先することを明言しています。「Googleが掲げる10の事実」から読み取ると、Googleが最も評価するのは、ユーザーが求めているコンテンツと考えられます。
クローラー対策
クローラー対策を行うことによって、クローラビリティの向上が期待できます。クローラビリティとは、クロールのしやすさのことです。
次に、クローラビリティを上げるための対策をご紹介します。
XMLサイトマップの送信
XMLサイトマップとは、各ページの最終更新日、更新頻度、クロールの優先順位などが記載されているクローラー向けのファイルです。WordPressの場合は「Google XML Sitemaps」といったプラグインで簡単に作成可能です。
クローラーはXMLサイトマップを参考に、サイト内をクロールしていきます。
XMLサイトマップを作成することによって、クローラーが効率よくサイト内を巡回できるようになるため、クローラビリティの向上に繋がります。
内部リンクの設置
クローラーはページ内の内部リンクを辿ることによって、サイト内を巡回していきます。内部リンクが多く貼ってあるサイトは、多くのページにクローラーが辿り着きやすくなります。
さらに関連性の高いページを内部リンクで繋ぐことによって、サイトの網羅性を高める効果もあり、SEO対策においても効果が期待できます。
しかし関連性のない内部リンクは、逆効果になってしまうことがあるため注意が必要です。
良質なコンテンツの制作
ユーザーに役立つ良質なコンテンツを制作しないと、クローラーはデータベースにページをインデックスしてくれません。
そのため、SEO対策としてだけでなく、クローラー対策にも良質なコンテンツを制作することは重要です。
良質なコンテンツを制作すれば、基本的にクローラーも巡回しやすくなるため、クローラビリティの向上に繋がります。
最後にまとめとして
今回は、クローラーの動きとクローラー対策についてご説明してきました。
クローラーによってページがインデックスされないと、検索結果に表示されないため、クローラビリティを上げる事は、重要なSEO対策の施策となります。
またクローラーだけでなく、ユーザーにとっても見やすいページを制作することも重要です。
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