以前の記事で、UA(※Universal Analytics)とGA4(※Google Analytics4)の違いをご紹介しましたが、そうは入っても、まだUAがウェブ解析の主流というのは変わらないのではないでしょうか。
そこで今回は、UAの最低限押さえるべき指標について、ご紹介したいと思います。
普段お客さんと話していても、UAを見たことはあるけど、何を見ればいいのかわからなくて、だんだんUAから疎遠になってしまった、というようなお話を聞くので、心当たりのある方は、ご参考に今回の記事に目を通してみてはいかがでしょうか。
★今回の記事をもとにしたYOUTUBE動画をご用意しました。
こちらもぜひ一度、ご閲覧ください!!
目次
目次
1:UAの概要
2:コンバージョンとは何か
3:ユーザーレポートの概要は必ず見るべし!!
4:コンバージョンレポートの目標の概要も必ず見るべし!!
5:コンバージョンレポートのeコマースの概要も必ず見るべし!!
6:まとめとして
1:UAの概要
まず初めにUAは、予め用意されているレポートが非常に多いのが特徴です。
そのため、毎回全てのレポート(この場合はUAの画面。出力するレポートではありません。)を確認するのは難しく、最初の第一歩としては、目的を明確にして、ポイントを絞ってデータの確認や分析をすることが大事になります。
そこで、UAにおいてまず「これだけ見ろ!!」なポイントは、ずばり、
①ユーザーレポートの概要
②コンバージョンレポートの概要
となります。
まずユーザーレポートでwebサイトの大まかまパフォーマンスを確認し、コンバージョンレポートで実際に成果が出ているかを確認するのが望ましいでしょう。
※ECサイトの場合はeコマースレポートも確認するのが望ましいです。
※コンバージョンは自ら設定する必要があります。
2:コンバージョンとは何か
初めに、コンバージョンとは、webサイト上で何かしらの事業上の重要な目標を達成することを言います。
簡単にいうと、サイトの持つ目標を達成することを言います。
例えば、
- 会員登録
- 資料請求
- 問い合わせ
- 資料ダウンロード
- 商品購入
- 予約
- 記事の読了
- 1セッションあたりXページビュー以上
があります。
基本的にwebサイトやアプリのデータ分析は、このコンバージョンを起点に行うべきであり、コンバージョンを設定し計測する事は、web解析の大前提となります。
まだコンバージョンの設定をしてないよ!という方はぜひ、この機会にコンバージョンの設定を行いましょう。
※コンバージョンの設定は関係者と話し合いながら設定しましょう。
3:ユーザーレポートの概要は必ず見るべし!!
まず初めに、ユーザーレポートの概要セクションで、UU数(ユニークユーザー数)、セッション数、PV数、平均滞在時間、直帰率など、webサイトの全般的なパフォーマンスを定点観測しましょう。
そして、特定の曜日や週、月などで周期的な数値の変化や、何かパターンのようなものがないかに注目すると良いでしょう。広告/PRキャンペーンやサイトリニューアルなど、何かしらアクションをおこなった場合は、それが上記の数値に反映されているかどうかを必ず確認します。
また、事前に担当するwebサイトやアプリにおける各数値の相場をざっくり暗記できており、レポートを見たときに変化や違和感にすぐ気づくことができるような状態が理想的です。
例えば、
ページ/セッションは通常3.00程度だが、今月は4.54で約1.5倍となっている。
何かユーザー行動に変化を起こすような要因があったのだろうか?
など、まず現状の認識を行い、それからその原因を探ってみることが重要です。
4:コンバージョンレポートの目標の概要も必ず見るべし!!
ユーザーレポートの次は、設定している各コンバージョン(目標)ごとに、コンバージョン数とコンバージョンレートを確認しましょう。
コンバージョンレート(率)は以下の式で算出しましょう。
★コンバージョンレート (率)= 「コンバージョン数÷セッション数」
そしてユーザーレポートと同様に、特定の曜日や週、月などで、周期的な数値の変化や何かパターンのようなものがないかどうか、あるいは、広告/PRキャンペーンやサイトリニューアルなどで、何かしらアクションを行った場合は、それが数値に反映されているかどうかを必ず確認しましょう。
また、一歩踏み込んでコンバージョンに関する数値を分析する際は、
セグメント機能(データの絞り込み)を使うのがおすすめです。
セグメント機能を用いることで、様々な切り口で分類した、各ユーザーごとのコンバージョン数とコンバージョンレート(率)の内訳を確認することができます。
例えば、
・新規ユーザー/リピーターでコンバージョン数やコンバージョンレートが異なるか
・PC/モバイル/タブレット(デバイス別)でコンバージョン数やコンバージョンレートが異なるか
セグメント機能を用いることによって、特定のデータを抽出したり、あるいは特定のデータを掛け合わせてみることができるようになります。
そして、自分のサイトの目的に合ったデータを抽出し、独自の切り口でwebサイトを分析し、次なる改善に向けて活かすことが重要です。
5:コンバージョンレポートのeコマースの概要も必ず見るべし!!
ECサイトの売上やトランザクション数(注文数)、平均注文金額、コンバージョンレート(率)など、ECサイトに特化した数値を確認するためには、コンバージョンレポートのeコマースの概要を見てみましょう。
この場合のコンバージョンレート(率)は以下の式で算出できます。
★コンバージョン率 = トランザクション数 / セッション数
そして、これらの数値をUA上で取得するためには、eコマース用のトラッキングコードの実装が必要です。これはやや難易度が高いものになりますが、ECサイトを運営している場合は必ず導入しておきたいものになります。
※トラッキングコードの実装などは、システム担当者などに相談しましょう。
ただ、見るべきポイントはユーザーレポートや、コンバージョンレポートと同様となるので、同じように確認していきましょう。
6:まとめとして
さてここまで、UAでは全てのレポートに漫然と目を通すのではなく、目的を明確にして少数のレポートをこまめに確認するのが大事である、ということをお伝えしてきました。そしてwebサイトの持っている目的のコンバージョンを意識して、データの確認を行うことが重要です。
まとめますと、ユーザーレポートとコンバージョンレポート(eコマースレポートを含む)で、数値をざっと確認して、大きな変動があった場合や深堀りしたい点がある場合は、その他のレポートや集計を行うと効率的だということを覚えておきましょう。
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長い記事をお読み頂き、ありがとうございました。
今回はUAの最低限見るべき指標とは何かについて、ざっと記事を書いてみました。
TechnogramではUAの解析から次世代解析ツールGA4への移行まで、トータルでサポートしております。
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