目次
web改善の一歩手前まで
自社で運用しているwebサイトがあります。
運用期間もそこそこ長くなり、webの改善に乗り出そうという全社の方針が決まりました。
そこで担当者のあなたは本屋に行くと、webに関する書籍がたくさんあり、どれから手をつけていいのかわからない。。
Webの改善といっても、web以外の物事の改善の方法と根本的には変わりません。大前提として、何か問題が起こっていて、それを改善するというスタンスはどの問題解決でも同様です。
そこでまずは以下を考えてみましょう。
「自社のwebサイトの目的は何か」
自社のwebサイトには何かしらの目的がある。
その目的がうまく達成されない問題がある。
その問題は理想と現実の乖離から生まれます。
web改善はまず、目的と現実が乖離している問題を見つけ、その原因を明確にする必要があります。そして、何を行うのか施策を検討する、という流れになります。
KGIの設定から施策考案まで
Web改善を進める上で、まずはwebサイトの目的を確認します。
そして、次にKGIを決めます。
KGIとは、「具体的目標数値」になります。
例)月間売上100万円
必ず確認しておきたい事項です。
そして、ここから5つの思考フローに添い、具体的施策までを検討していきましょう。
フロー1:KPI設計
KPIとは「目標がうまく行っているのかどうかを確認するための指標」になります。
例)自然検索からの流入数10%アップ
※これはgoogleなどの検索エンジンで検索され、自社のwebサイトへ入ってきたユーザーの数が10%アップした、という意味になります。
フロー2:問題抽出
これはユーザーの態度変容のプロセスに沿い、ボトルネックになっている箇所を発見するというものです。
ここで態度変容のプロセスとは、以下になります。
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集客(webサイトに集めるきっかけみたいなイメージです。)
閲覧開始
回遊(webサイト内を見て回ることです。)
コンバージョン(サイトの持つ目的が達成されることです。例:商品購入など)
ファン化(リピーター化に近いです。)
拡散
ー
このプロセスのどこかでボトルネック(あまり期待した成果が出ていない箇所)を特定します。
フロー3:課題抽出
問題を課題に転換します。
普段あまりこの2つの言葉を分けて使いませんが、違いのイメージとしては、
問題は今まさに事実として起こっていること、
課題はそこから取り組むべきこと、
といったものになります。
この問題の課題転換で、どういう行動が必要になるのかイメージができてくると思います。
フロー4:解決策検討&実施
課題による行動の示唆を、具体的な施策案まで落とし込んでいきます。
この時は、複数人によるブレインストーミングなどでアイデアを出し、ピックアップして、効果的なものを選択していきましょう。
フロー5:レビュー
実施した施策の結果を期間を決めて、評価します。
レビューの結果、KPIなどで想定した成果が出ていないようであれば、フロー2の問題抽出まで戻りましょう。
施策考案までの具体例
では、ここまで説明してきたフローは実際にはどのようになるのでしょうか。
具体的には以下のようになります。
※商品購入フォームページの離脱率が高いことを想定しています。
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フロー1:KPI設計
商品購入フォームの離脱率を現時点より15%減少させる
フロー2:問題抽出
入力フォームが入力しづらい
フロー3:課題抽出
入力フォームの最適化
フロー4:解決策検討&実施
入力フォームの最適化施策を実施。
例えば、入力項目に誤りがある際に、赤字でユーザーにお知らせする一文を表示するなどです。
フロー5:レビュー
設定した期間の間でweb分析ツールなどを交えながら、実際に数値(離脱率)を確認する。
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以上のように、手順に沿ってweb改善を進めていくことが、望ましいweb分析の姿になります。そして、一つ一つステップを踏んで進めていくのが望ましいwebサイトの運用になります。
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いかがでしたでしょうか??
今回はweb改善のためのweb分析の進め方について書いてみました。
Web分析をどのように進めていけばいいのか、何から手をつけていけばいいのかわからないという方などは、この記事からヒントを見つけてもらえれば嬉しく思います。
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