今回はweb解析基礎講座の続きとして、コンバージョンの分析ついて書いてみたいと思います。
サイトの目標であるコンバージョン。これを達成することがサイトの至上命題です。
では、どのようにコンバージョンと向き合っていけばいいのか。その基礎的見方を解説します。
サイトの目標設定はお済みですか??
まず初めに、コンバージョンとは「サイトの目標」のことです。例えば、商品の購入であったり、問い合わせであったり、資料請求であったり、あるいは会員登録であったりします。皆さんのお持ちのサイトでも、何かしらのサイトの目的に合ったコンバージョンがあるはずです。
ここで大前提としてコンバージョンの設定は、Google Analyticsなどのアクセス解析ツールなどで事前に登録しておくことが必要になります。ここではアクセス解析ツールの設定方法ではなく、コンバージョンの分析で必要な基礎的な視点について解説していきますので、GAなどでのコンバージョンの設定については割愛します。
ただ注意点としては、コンバージョンとして何を設定するのか、そのくらいの数値目標を立てるのかなど、関係者を巻き込んで、総意のもと決めていく必要があります。
商品購入をコンバージョンとした例
商品購入をコンバージョンとした場合、ユーザーは以下の経路を辿っていることが一例として挙げられます。
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①TOPページ
↓
②商品ページ
↓
③カート画面・CTAボタン
↓
④決済情報入力
↓
⑤決済情報確認
↓
⑥商品購入完了
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ここでは商品購入完了画面に至るユーザー遷移の一例を示しました。
重要なのは、各ページごとの目標と実際の数値の確認をすることです。例えば、商品ページからカート画面の間の離脱率が想定よりも高い、その理由はなんだろう、という風に考えていきます。
コンバージョンの分析は2STEP
コンバージョン分析を行う際、2STEPに分けて考えます。
それは、
STEP1:ユーザーの回遊状況からユーザーシナリオと遷移状況を分析する
STEP2:各フローでのドロップ率を分析する
になります。
STEP1:ユーザーの回遊状況からユーザーシナリオと遷移状況を分析する
STEP1ではまず、ページ遷移としてCTAボタンが押されているかを確認します。CTAとは「Call To Action」の略で、CTAボタンは訳せば、ユーザーの行動を喚起するボタン、といったところでしょうか。
次のページに遷移するために用意しているCTAボタンが押されているかどうか、その現状を確認しましょう。そして、CTAボタンのクリック率などが期待した目標数値などに届かない場合、その原因を考えましょう。
次に、ユーザーのページ内の回遊状況とフォーム到達率を分析します。
Google Analyticsなどのアクセス解析ツールでは、離脱率やページ内の滞在時間などは分析することはできますが、個々のページの中のユーザーの具体的行動までは可視化できません。
そこで、ページ内のユーザーの回遊状況を可視化するためにはヒートマップツールなどを使います。ヒートマップツールは、スクロールなどを分析し、ユーザーがサイト内のどこを重点的に見ているのかを可視化するためのツールです。
このツールを使い、コンバージョンの阻害要因を分析、離脱率の改善などに活用し、最終的にコンバージョン率の改善につなげていきます。
STEP2:各フローでのドロップ率を分析する
注目するポイントは以下の2点になります。
①離脱ポイントの特定
②ユーザー離脱の改善
①離脱ポイントの特定
フォームやエントリーフォームの離脱ポイントを分析、特的し、離脱ポイントがどこにあるのかを把握することが必要です。
②ユーザー離脱の改善
カート放棄の改善とエントリーフォームの改善の2つが重要です。
カート放棄の改善については、ユーザーが商品カートに商品を投入した後の放棄率や商品金額を分析することが大事です。これはイベントトラッキングの機能・考え方などを活用しながら分析していきましょう。
コンバージョン分析の考え方は、大きなフローから小さい枝葉のところに目線を落としていくことが重要です。ユーザーの行動からのブレイクダウン型の思考で考えていきましょう。
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さて、今回は簡単にコンバージョンの分析について書いてみました。
コンバージョン分析の際の基本的な考え方を紹介しました。
コンバージョン分析について知る第一歩として、お役に立ちましたら幸いです。
弊社Technogramでは、webサイト制作から運用・改善まで一貫して請け負っています。まずは現状のサイトの簡単な分析や改善について話を聞いてみたいなど、どんな小さいことでも大丈夫なので、お気軽にお問い合わせ頂ければ幸いです。
ここまで記事をお読み頂きありがとうございました。
それでは、次回記事までしばらくお待ちください。