今回はweb広告の基礎についてお話ししてみたいと思います。
まずweb広告って何、どういうものがあるのという人は、まずは難しいことは考えず、広告の全体像を把握することから始めましょう。
web広告の特徴
最初に、Web広告と他の広告媒体で異なることは何でしょうか。
様々異なるところはあるとは思いますが、まず挙げられるのがアプローチできるユーザーの幅が広いということです。※広告では「リーチが幅広い」といいます。
例えば新聞を例に取ってみても、まず新聞配達業者を通し、新聞社と契約しなければ、新聞がユーザーの元に届くことはありません。当然、そこに掲載される広告も見られることはありません。この意味で、新聞に掲載する広告はweb広告よりもアプローチできるユーザーが狭いと言えます。※新聞広告には新聞という媒体の特性上、公に対する信頼性が高いなどといった特徴があります。
対照的にweb広告では、インターネットにつながり検索できる環境にあれば、原理上はネットを使っている全てのユーザーがそのアプローチ対象になりえます。また後ほどお話しするユーザー毎の属性に応じて広告配信が可能という、他の広告にはない特性があります。
web広告の種類
さて、Web広告と言ってもその中身は多様です。
まずはweb広告の種類をあげてみます。
およそ11個ほどあります。
これら広告は、想定するユーザー層(認知・潜在・顕在)に対して、それぞれ選択することが大事になります。
少しユーザー層について説明を加えましょう。
認知層とは、広告を見ているだけの、商品にまだ興味を示さないユーザーのことです。
潜在層とは、広告をクリックし、サイトに誘導できてはいるが、まだサイト内で具体的な行動は起こしていないユーザーのことです。具体的に行動を起こしていないというのは、そのサイトのもつコンバージョン(成約・ゴール (例)商品購入や資料請求など)に至っていない、という意味です。
顕在層とは、広告をクリックし、サイトに誘導もでき、最後のコンバージョンまで至ったユーザーのことです。web広告の目的は、この顕在層にリーチし、コンバージョンを達成することです。
■広告の種類一覧■
1:プレミアム広告
ユーザーの目にしやすい有料広告枠に広告配信する手法で、認知獲得・ブランディングに有効
2:動画広告
広告としての動画配信・動画コンテンツ内に広告配信する手法
3:記事広告
サイト記事・コンテンツとして広告を読ませる手法
4:ソーシャルメディア広告
広告媒体に合わせ、読者にストレスをかけずに広告を配信する手法
5:アプリ広告
アプリ内に広告を配信する手法
6:アドネットワーク
複数の媒体枠をまとめて広告配信する手法
→こちら、一つのアドサーバーに広告の出稿をすることで、複数の媒体に広告が掲載できる仕組みで、広告の一括管理・運用が可能です。
7:DSP(demand side platform)広告
ターゲットユーザーに対し、リアルタイムで広告枠の入札がおこなえる手法
8:アフィリエイト広告
複数の媒体枠に広告を配信し、成果が発生した場合のみ費用を支払うという手法
9:メール広告
広告文としてのメール配信、あるいはメールの中に広告を混ぜ込む手法
10:リスティング(コンテンツ型)広告
自社のサービスや商品に関連性の高いコンテンツに広告を配信する手法
11:リスティング(検索連動型)広告
検索エンジンに連動した広告テキストが掲載され、広告管理画面で入札する形式の広告手法
例えば、認知層にはプレミアム広告を、潜在層にはリスティング広告(コンテンツ型)を、顕在層にはリスティング広告(検索連動型)を、といったように、それぞれのユーザー層に合う広告配信手法を選択していきます。
広告配信設計(ユーザー層 × 広告の種類)
広告配信設計というのは、ユーザーの属性に応じて、広告配信の種類を変えることと捉えられます。
まず、広告配信の種類を3つ挙げます。
①ブロードリーチ
→ターゲットを指定せず、幅広いユーザーに対し、広告を配信する手法
②行動ターゲティング
→インターネット上の行動履歴から興味関心を絞り込んで広告を配信する手法
③リターゲティング
→インターネット上の行動履歴・検索履歴からターゲットを絞り込んで広告を配信する手法
他にもデモグラフィック配信という年齢・性別を指定してターゲティングする配信手法や、ユーザーが検索したキーワードに対してターゲティングし、広告を配信するキーワードターゲティングという配信手法もあります。
これら広告の配信は、ユーザーの特性に応じ、また、どのユーザーを狙いたいのかという、いわばマーケティングに近い考え方をします。
広告配信設計とは、広告の配信手法とユーザーの掛け合わせを考える、こととも言えます。
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さて、今回は簡単にweb広告について書いてみました。
web広告について知る第一歩として、お役に立ちましたら幸いです。
弊社Technogramでは、webサイト制作から運用・改善まで一貫して請け負っています。まずは現状のサイトの簡単な分析や改善について話を聞いてみたいなど、どんな小さいことでも大丈夫なので、お気軽にお問い合わせ頂ければ幸いです。
ここまで記事をお読み頂きありがとうございました。
それでは、次回記事までしばらくお待ちください。